2009年11月14日土曜日

コミュニティカフェ全国連絡会


11月12日 コミュニティカフェ全国連絡会
「設立記念シンポジュウム」 に参加しました。

社団法人長寿社会文化協会(Wonderful Aging Club = WAC)の主催

http://www.wac.or.jp/wac1/news/data/upfile/47-1.pdf

この連絡会の趣旨は自分の町でコミュニティ・カフェを見つける。
全国のコミュニティ・カフェが、ゆるやかにつながる。
 
という事で、設立総会の後で全国から参加しているコミュニティ・カフェを
運営している人たちの各代表がリレー形式で自分たちのグループの紹介が
あった。

その後、落合恵子氏(作家)の記念講演 「いのちをつなげる」
~地域をつなげる を聴いた。

落合氏の1時間の講演は実際にコミュニティ・カフェを運営している、または
運営を目指している人たち約200名を前に非常に熱のこもった有意義な
内容 だった。

実際に私の前列で聴いていた女性数名は講演途中から感動の涙が止まらず
ずっと泣きながら鼻水をすすりながら聴いていたようだった。
私はといえば、少なからず衝撃を受けました。

講演の最初の方でコミュニティ・カフェを運営し、または運営を目指す
からにはあらゆる偏見から自由でなければいけない、貴方の心の奥底に
偏見は無いですか、と問いかけ次のいくつかの例を挙げられた。

・年齢による偏見、人を年齢で判断してないか
・人種による偏見、人種差別、在日朝鮮人差別など
・性別による偏見、男女差別、セクシャルマイノリティに対する偏見
・障害による偏見、障害のある人を可愛そうに思った事が無いか
         何かをしてあげると思ったことは無いか
・出自による偏見、同和問題、孤児やシングルマザー・ファーザーなど
・身分、地位、学歴などの偏見、身分や地位、学歴などで判断していないか

これらの偏見から心の底から完全に自由な人でなければコミュニティ・カフェ
をやる資格が無いと落合氏は言われた。

とても高いハードルだと感じた、私は障害を持つ方たちと一緒にNPO活動を
したり一緒に遊びに行ったり飲み会に行ったりさせてもらっているので、
あまり偏見を持たないつもりでいたが心の奥底からそうなのかと言われると、
やはりまだやってあげるという意識があるような気がしてかなり動揺
しました。

上に挙げた例の中でも一般的には偏見を持たないつもりだが
実際に身近に付き合う人にこのような方たちが居たらどう思うのか、
など考えさせられました。

落合氏はご自分の「クレヨンハウス」の運営や母親を自宅で介護された体験
などを話されコミュニティ・カフェの運営には自分の心の声を聴き、
どうしてもやりたい、という情熱と熱意を持続する力が必要と言われ、
その為には無理をしない、困った時には助けを求める事が大事と言われ
ました。

落合氏はまた声の小さい側に立つ事(Other Voices)が大事であり、いつも
彼らの声を代弁して声を挙げ、怒りを忘れないでいたいと言われました。

自分を愛せない人は他人を愛せない、自分を愛し他人の気持ちを大切にして
相手の気持ちに寄り添う事、誰かの為を思って投げた球がいつかは自分の所
に戻って くる。
子供たちが生まれて来て良かったと思い、高齢者が良い人生だった、
と思える社会を作りたいと講演を結ばれました。

彼女が長年の間作家として、クレヨンハウスの社長として、母親を在宅で
介護された体験を通して感じてこられ、主張してこられた事が1時間の講演で
惜しみなく出されたように感じられました、泣きながら聴いていた女性たちは
スタンディングオベイション・立ち上がって拍手されてました。

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